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吾輩は猫である-第83章

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「いいえ、ただあんまり御無沙汰をしたから、ちょっと上がったの」

「ちょっとでなくっていいから、緩(ゆっ)くり撸Г螭扦い椁盲筏悚ぁ=瘠耸甯袱丹螭瑤ⅳ盲评搐蓼工椤

「叔父さんは、もう、どこへかいらしったの。珍らしいのね」

「ええ今日はね、妙な所へ行ったのよ。……警察へ行ったの、妙でしょう」

「あら、何で?」

「この春這入(はい)った泥棒がつらまったんだって」

「それで引き合に出されるの? いい迷惑ね」

「なあに品物が戻るのよ。取られたものが出たから取りに来いって、昨日(きのう)巡査がわざわざ来たもんですから」

「おや、そう、それでなくっちゃ、こんなに早く叔父さんが出掛ける事はないわね。いつもなら今時分はまだ寝ていらっしゃるんだわ」

「叔父さんほど、寝坊はないんですから……そうして起こすとぷんぷん怒(おこ)るのよ。今朝なんかも七時までに是非おこせと云うから、起こしたんでしょう。すると夜具の中へ潜(もぐ)って返事もしないんですもの。こっちは心配だから二度目にまたおこすと、夜着(よぎ)の袖(そで)から何か云うのよ。本当にあきれ返ってしまうの」

「なぜそんなに眠いんでしょう。きっと神経衰弱なんでしょう」

「何ですか」

「本当にむやみに怒る方(かた)ね。あれでよく学校が勤まるのね」

「なに学校じゃおとなしいんですって」

「じゃなお悪るいわ。まるで蒟蒻閻魔(こんにゃくえんま)ね」

「なぜ?」

「なぜでも蒟蒻閻魔なの。だって蒟蒻閻魔のようじゃありませんか」

「ただ怒るばかりじゃないのよ。人が右と云えば左、左と云えば右で、何でも人の言う通りにした事がない、――そりゃ強情ですよ」

「天探女(あまのじゃく)でしょう。叔父さんはあれが道楽なのよ。だから何かさせようと思ったら、うらを云うと、こっちの思い通りになるのよ。こないだ蝙蝠傘(こうもり)を買ってもらう時にも、いらない、いらないって、わざと云ったら、いらない事があるものかって、すぐ買って下すったの」

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十 … 8

  
「ホホホホ旨(うま)いのね。わたしもこれからそうしよう」

「そうなさいよ。それでなくっちゃ損だわ」

「こないだ保険会社の人が来て、是非御這入(おはい)んなさいって、勧めているんでしょう、――いろいろ訳(わけ)を言って、こう云う利益があるの、ああ云う利益があるのって、何でも一時間も話をしたんですが、どうしても這入らないの。うちだって貯蓄はなし、こうして小供は三人もあるし、せめて保険へでも這入ってくれるとよっぽど心丈夫なんですけれども、そんな事は少しも構わないんですもの」

「そうね、もしもの事があると不安心だわね」と十七八の娘に似合しからん世帯染(しょたいじ)みたことを云う。

「その談判を蔭で聞いていると、本当に面白いのよ。なるほど保険の必要も認めないではない。必要なものだから会社も存在しているのだろう。しかし死なない以上は保険に這入(はい)る必要はないじゃないかって強情を張っているんです」

「叔父さんが?」

「ええ、すると会社の男が、それは死ななければ無論保険会社はいりません。しかし人間の命と云うものは丈夫なようで脆(もろ)いもので、知らないうちに、いつ危険が逼(せま)っているか分りませんと云うとね、叔父さんは、大丈夫僕は死なない事に決心をしているって、まあ無法な事を云うんですよ」

「決心したって、死ぬわねえ。わたしなんか是非及第(きゅうだい)するつもりだったけれども、とうとう落第してしまったわ」

「保険社員もそう云うのよ。寿命は自分の自由にはなりません。決心で長(な)が生(い)きが出来るものなら、誰も死ぬものはございませんって」

「保険会社の方が至当(しとう)ですわ」

「至当でしょう。それがわからないの。いえ決して死なない。誓って死なないって威張るの」

「妙ね」

「妙ですとも、大妙(おおみょう)ですわ。保険の掛金を出すくらいなら銀行へ貯金する方が遥(はる)かにましだってすまし切っているんですよ」

「貯金があるの?」

「あるもんですか。自分が死んだあとなんか、ちっとも構う考なんかないんですよ」

「本当に心配ね。なぜ、あんななんでしょう、ここへいらっしゃる方(かた)だって、叔父さんのようなのは一人もいないわね」

「いるものですか。無類ですよ」

「ちっと鈴木さんにでも頼んで意見でもして貰うといいんですよ。ああ云う穏(おだ)やかな人だとよっぽど楽(らく)ですがねえ」

「ところが鈴木さんは、うちじゃ評判がわるいのよ」

「みんな逆(さか)なのね。それじゃ、あの方(かた)がいいでしょう――ほらあの落ちついてる――」

「八木さん?」

「ええ」

「八木さんには大分(だいぶ)椋Э冥筏皮い毪螭扦工汀W蛉眨à韦Γ┟酝い丹螭搐茞櫩冥颏い盲郡猡韦坤椤⑺激盲郡郅衫à─胜い庵欷胜ぁ

「だっていいじゃありませんか。あんな風に鷹揚(おうよう)に落ちついていれば、――こないだ学校で演説をなすったわ」

「八木さんが?」

「ええ」

「八木さんは雪江さんの学校の先生なの」

「いいえ、先生じゃないけども、淑徳(しゅくとく)婦人会(ふじんかい)のときに招待して、演説をして頂いたの」

「面白かって?」

「そうね、そんなに面白くもなかったわ。だけども、あの先生が、あんな長い顔なんでしょう。そうして天神様のような髯(ひげ)を生やしているもんだから、みんな感心して聞いていてよ」

「御話しって、どんな御話なの?」と妻君が聞きかけていると椽側(えんがわ)の方から、雪江さんの話し声をききつけて、三人の子供がどたばた茶の間へ乱入して来た。今までは竹垣の外の空地(あきち)へ出て撸Г螭扦い郡猡韦扦ⅳ恧Α

「あら雪江さんが来た」と二人の姉さんは嬉しそうに大きな声を出す。妻君は「そんなに騒がないで、みんな静かにして御坐わりなさい。雪江さんが今面白い話をなさるところだから」と仕事を隅へ片付ける。

「雪江さん何の御話し、わたし御話しが大好き」と云ったのはとん子で「やっぱりかちかち山の御話し?」と聞いたのはすん子である。「坊ばも御はなち」と云い出した三女は姉と姉の間から膝を前の方に出す。ただしこれは御話を承(うけたま)わると云うのではない、坊ばもまた御話を仕(つかまつ)ると云う意味である。「あら、また坊ばちゃんの話だ」と姉さんが笑うと、妻君は「坊ばはあとでなさい。雪江さんの御話がすんでから」と賺(す)かして見る。坊ばはなかなか聞きそうにない。「いや琛ⅳ肖帧工却螭噬虺訾埂!袱ⅳ瑜筏瑜贩护肖沥悚螭椁胜丹ぁ:韦仍皮Δ危俊工妊┙丹螭现t遜(けんそん)した。

 。。



十 … 9

*=
「あのね。坊たん、坊たん、どこ行くのって」

「面白いのね。それから?」

「わたちは田圃(たんぼ)へ稲刈いに」

「そう、よく知ってる事」

「御前がくうと邪魔(だま)になる」

「あら、くうとじゃないわ、くるとだわね」ととん子が口を出す。坊ばは相変らず「ばぶ」と一喝(いっかつ)して直ちに姉を辟易(へきえき)させる。しかし中途で口を出されたものだから、続きを忘れてしまって、あとが出て来ない。「坊ばちゃん、それぎりなの?」と雪江さんが聞く。

「あのね。あとでおならは御免(ごめん)だよ。ぷう、ぷうぷうって」

「ホホホホ、いやだ事、誰にそんな事を、教わったの?」

「御三(おたん)に」

「わるい御三(おさん)ね、そんな事を教えて」と妻君は苦笑をしていたが「さあ今度は雪江さんの番だ。坊やはおとなしく聞いているのですよ」と云うと、さすがの暴君も迹茫à胜盲趣─筏郡纫姢à啤ⅳ饯欷甑狈证伍gは沈黙した。

「八木先生の演説はこんなのよ」と雪江さんがとうとう口を切った。「昔ある辻(つじ)の真中に大きな石地蔵があったんですってね。ところがそこがあいにく馬や車が通る大変賑(にぎ)やかな場所だもんだから邪魔になって仕様がないんでね、町内のものが大勢寄って、相談をして、どうしてこの石地蔵を隅の方へ片づけたらよかろうって考えたんですって」

「そりゃ本当にあった話なの?」

「どうですか、そんな事は何ともおっしゃらなくってよ。――でみんながいろいろ相談をしたら、その町内で一番強い男が、そりゃ訳はありません、わたしがきっと片づけて見せますって、一人でその辻へ行って、両肌(もろはだ)を抜いで汗を流して引っ張ったけれども、どうしても動かないんですって」

「よっぽど重い石地蔵なのね」

「ええ、それでその男が疲れてしまって、うちへ帰って寝てしまったから、町内のものはまた相談をしたんですね。すると今度は町内で一番利口な男が、私(わたし)に任せて御覧なさい、一番やって見ま
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